2014-07-27

Tamron 70-210mm F3.8-4.0 "46A"

Kodak Kodachrome 64 (PKR)
   "Rainy State"と呼ばれるオレゴンの雨季の午後。
   それはそれは大きな粒の雨が1時間ほど降り続く。 午後3時頃にやってくるこの雨は、すこし温度が高め。 陽光が射しながらというのも珍しくなく、降り終わると虹が現れる。 ホノルルの虹には大きさで負けるが、負けないくらいの出現率。 この雨季はひと月ほど続く。

   印象としては、秋頃に降る小さな粒の雨の方が"Rainy State"という音に似合う。 レイン・ウェアに当たると糸のように細い軌跡を描く雨で、傘をさす気にならないくらい空気に馴染み街並みを濃く色づけする。
   かと思えば、冬を前にした一時期の夜中には、2m先が見えないくらいの大雨が降った事もある。
   "Rainy State"のもう一つの風景は、原始林のなかの、小さな粒のしとしと雨。 苔のたくさん絡むオレゴン杉に囲まれた静かな森では、時間という概念を忘れてしまう。 cf. Opal Creek -> GEO Tag: 44.842649, -122.202217

* "Rainy State"とは、おそらく住人の思うところの、或は土産物に州の特徴を表すために使われ始めた言い方ではないかと感じている。
正式にはオレゴンは "Beaver State"であり、ビーバーの絵柄は、州旗をはじめ時折象徴的に用いられる。