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2014-07-18

CONTAX Carl Zeiss T* Planar F1.4/50mm

Kodak Kodachrome 64 Professional (PKR)

   ヒーボーの丁字路にあるレストラン、ヒーボー・イン。 「イン」というくらいだからモーテルか何かかと思い調べてみたが、1コだけ「アパートメント」という記述を見つけたのみ。 釣り人相手の長期滞在の宿なのか、ホントにアパートなのか。 いつかこのレストラン、ふらっと立ち寄ってみようかな。 Root Beerもあるかな。

   Wao! I found this picture below on Flicker. Clicking the photo shows the original page. (Photo by Rick Ele)
   It's the HEBO magic!!! This is taken on October 21, 2013 according to the information on Flicker. HEBO INN had grown in these fourteen years.

2014-07-17

CONTAX Carl Zeiss T* Planar F1.4/50mm

Kodak Kodachrome 64 Professional (PKR)

   この公衆電話は、ブースがやや古びた感じで、背景にある雑貨屋さんもその周囲に幾つかあるお店も、町外れの、しかし長いこと運転をして来たところにぽつっと現れるちょっとしたオアシスのような安堵の風景の中にある。

   ヒーボーという小さな町。 オレゴンの海沿い、101号ハイウェイと22号線 (スリー・リバーズ・ハイウェイ)との分岐点がこの場所。 撮影は1999年。
   海沿いを行く101号線と分岐した22号線はやがて山道となりクネクネと曲がる。 途中にはアンティークショップがぽつんとあり時に民家が点々とあり、やがて州都セーラムへと辿り着く。
   9月の終わりの早朝、ここを自転車で走った事があるのだが、空気は冷たく、露出したふくらはぎは思うように動かず痛みを伴った。 そのためゆっくり走っていたのだが、3時間以上経った頃だったか大きなカーブを過ぎると陽の光が体に当たりはじめた。 するとスッと痛みが引いてぐんぐんスピードが上がり、それは陽光の力を如実に感じた瞬間だった。

   ヒーボーの丁字路、その真上では、道の両端から渡されたワイヤーに吊され警告灯が黄色く点滅している。 101号線を北上してくるとやや遠目からこれが視界に入るのだが、その点滅は「さぁ、どっちに行きたい?」とも「ヒーボーへようこそ」とも言っているようで、それがなんとなく、笑みを浮かべて手招きしているようにも見える。

2014-07-14

CONTAX Carl Zeiss T* Planar F1.4/50mm

Kodak Kodachrome 64 Professional (PKR)
   オレゴン州の内陸、カルバーという街での1枚。 時期は1999年の夏。
   場所は、サウスウェスト・カルバー・ハイウェイとサウスウェスト・ジェム・レーンの交わる丁字路。 テレビ・ドラマ「オレゴンから愛」のロケ地 - マドラスの街から約10km南に位置している。
   1999年当時の記憶を辿ってみたがもう15年も前のこと、97号線沿いの場所と思っていたがそこからはだいぶ離れていた。

   1990年にはまだ付近の農地に木製の風車が見られた。 高さ10m程だろうか、その先に「かざぐるま」といった風の羽を持つやや小ぶりなものだ。 風車の用途は分からないが、おそらく用水路や貯水池、あるいは地下から水を農地へ汲み上げるための動力なのだろう。
   セントラル・オレゴンと言われるこの土地は、古くはインディアンの生活の地であり、近くは入植した農夫の土地であり、かわらず遠くにマウント・フッドやスリー・シスターズといった山々を望み、おそらく人には厳しい自然環境だと思うのだが、実はそこに足を踏み入れた者にはこの上ない慈しみを染み渡らせる --- そうした土の匂いがする。

2014-07-10

CONTAX Carl Zeiss T* Planar F1.4/50mm

Kodak Technical Pan (TP2415)
   シカゴ・ダーメン駅にて。
   ワシントン D.C.のカーペット敷の地下鉄車内や、きれいに作り込まれた駅舎とは対照的に見えてしまう、ややシカゴの郊外の駅。
   1990年の夏、始めてここに降り立った時は、改札とホームを結ぶ階段の両脇には鉄条網が巻かれ、ホームから見下ろす街は、暑さのせいもあったろうが殺伐として暴力的な光景だった。
   それからどのような変化が起きているだろうか。 1990年当時、アメリカの多くの風景について「100年後に来てもおんなじ風景なんだろうな」と友人と話したのを覚えている。
   それが1998年頃からアメリカの各所で大きく街並は変わり始め、チャコール・グレーの似合う街だったニューヨークですら色彩豊かに安全な場所へと変化を遂げた。 その時代その時代で、個々の主観的に「懐かしい風景」は遷り変わるものだとは思う。 自分にとっての「古き良きアメリカ」はこの1990年で、とりわけ人なつこく、旧きも新しきも馴染みよさそうだと印象を持った街、シカゴ --- そうした心象に見る温かさと、ホームにぽつんと取り付けられた裸電球が「はっ」と結びついた。

2014-07-09

CONTAX Carl Zeiss T* Planar F1.4/50mm

Kodak Technical Pan (TP2415)
   シカゴの市街地を少し離れたところに位置するダーメンという駅。 ホームでの待合所にて。

   シカゴは人懐こい街というイメージがある。 以前道に迷った時に、地下鉄の車内で居合わせた人が「ここで乗り換えるんだ」とわざわざ下車して案内してくれたのがこの駅で、真夏の夕方、ミシガン湖を渡ってきた風なのか、涼しい微風とこの木製の駅舎の佇まいに安堵した。 その後も道に迷い続けること約5時間 - たくさんの人に助けられた。

   撮影はおそらくテクニカル・パン。 現像液は本来Technidolを用いて適切なコントラストを作り出すが、見るとずいぶんとコントラストの高い仕上がりで粒子も粗く、Microdol-Xを1+3あたりに希釈して使用した感がある。
   Technical Panは、元々はマイクロ・フィルムのようなコピー・フィルムなのだろうが、専用の現像液との組み合わせで一般撮影にも対応し、1980年代のKodakのパンフレットには「35mm版で4x5(シノゴ)に匹敵する解像度」と謳われていた。 いつもならPlus-XかTri-Xを選ぶところだが、TPの選択とは、この旅への気合いを感じる。 ...あれ、でも残念。 ちょうど目のところに映り込みが。