2011-08-11

Voigtländer Color-Skopar 35mm F2.5 P II

   総称で「リコリス」と呼ばれる花だろうか。彼岸花がこの仲間ではないかと思うが、そろそろ駅のポスターに「曼珠沙華」の文字を目にするということだろうか。
   赤い彼岸花で一面が真っ赤に染まるのはまだまだ先だと感じるが、すでに暦の上では「立秋」を越した。
   そう思うと、まだまだ真夏日の続く毎日だが、早朝の風には秋を思わせる冷たさを感じる日もある。


   少しヌケのよくない画になってしまった。
   撮影のときにもう少し絞っていたら、加工でもう少し粘ってくれるデータが出来たのかもしれないと思いつつ、ハイライトが飛ばない程度にすこーし明るく。

   そのあたり、Photoshopで触ってみるとデータの良し悪しが露骨に出てくるので、撮影の腕の程が寂しい限りではあるが、このレンズ、しっとりした質感を腕を超えて捉えてくれるので楽しい。

   ちかごろ興味を持ったのが、同フォクトレンダーの40mm。Nokton ClassicのF1.4という名玉。
   M8では35mm判換算で約53mmという焦点距離になり、実はこれまで興味の対象にならなかったのは、この、50mmよりも僅かに長い焦点距離のためだった。それにファインダーも40mmの枠があるわけでもなく、きっと不自由するだろうとも思った。

   でも待てよ... その昔、何でもかんでも撮りまくっていた頃に使っていたのは55mmだったじゃないか。(PENTAXのSuper-Takumar 55mm F1.8)今になって気づくのも何だが、何の過不足もなく対象に向いていたじゃぁないか。風景撮影でのファインダー視野率なんて考えたこともなかった。
   ついでに「何ミリじゃないとボケがねぇ」なんて理屈はコネずに、実にストレートにシャッターを押していた記憶まで蘇ってきた。

   ホントは「しっくり来る35mm」を探していたのに、Summicronは手が出ないし... その代わりと言っては何だが、若干安価なSummarit 35mmあたりなら納得画質だろう... と思いつつもClassic Biogon 35mmはしっくり来なかったがBiogon 35mm F2なら京セラ製ツァイス好きも納得の1本に違いない... Nokton Classicの35mmは背景がぐるぐるうるさそうだしなぁ。 ...っと。考えるのやめとこ。

   Nokton Classic 40mm F1.4 M.C.。
   たぶんこれ、しっくり来る。