2014-12-25

Voigtländer Ultron 21mm F1.8


   写真家Mark Vessallo氏の展示を見に、代々木上原のFireking Cafeへ出掛けた。
   遅めのお昼をここで。 暗めの店内の壁に照明で浮き上がる花の写真。 賑わうも落ち着いて過ごせる雰囲気に体を休めつつ、夕方の散策計画にあれこれ思いを巡らせる。

2014-12-16

Cosina Carl Zeiss T* Biogon F2.8/28mm


   秋ももう終わり。 暖冬の見込みという予報だったが、「例年より寒い」という声が多い。 一方、道端の草や街路樹を見ていると、昨年ほどの冬支度はしていない。 この冬、一度くらいは大雪の日もあるのかもしれないが、案外はやく暖かくなってくるのではないだろうか。

   さて、コシナ製のCarl Zeiss Biogon F2.8/28mm。
   購入して数年、ずっとその写りには「Carl Zeissらしからぬ」という違和感を感じていた。 枚数多く撮ると気になってくる程度だが、薄皮を被ったように色のり弱くモヤっとした風や、遠景に写った建物の直線・輪郭線がこぼれた刃のようにざらざらと見えたり、解像感・立体感のないベタっとした描写が見られ、「気が向いたら使ってみようか」という存在になっていた。 ならばとElmarit-M 28mm F2.8 Asph.を購入したほど。 Elmarit、これはこれでアクリル絵の具で描いたようなエナメル質のベタっとした色再現がどことなくしっくり来ず。 ながら解像度や質感描写は独特の秀逸さがある。 しかもかなりコンパクトで利便性が高い。
   この秋、このBiogon F2.8/28mmはコシナへ修理に出した。 購入から約2年でグリースが抜けてヘリコイドの動きがスカスカになってしまったからだ。 このまま使い続けるとカムが削れて精度が下がったり、その削りカスがレンズ内部に入り込まないとも限らない。 とりあえずグリーシングは最低限必要かということで長野送りに。
   見積り案内の電話では、以前聞いていたグリーシングの値段の約2倍になるとの話。 作業内容はグリーシングの他にMTF調整と各部点検だと言う。 合わせてビュー・ファインダー1コ分くらいの値段だったが「時々気が向いたら使う」レンズにしては高価に感じ、「グリーシングだけで十分だ」とも返答してみたが、電話の向こうの声のトーンが気になり、それら諸調整も含め「進行」とした。
   そして、却ってきたBiogon 28mmはまるで別のレンズになっていた。 というと大袈裟かもしれないが、色のりよく、輪郭の細い線も曲面の表現も滑らかになり、立体感も解像感も実に気持ちよく、抜けもよい写り。 これがコシナ製Biogon F2.8/28mmのそもそもの設計なのだろう。 そういえば「MTF調整」と言ってたなと思い出し、もともとこのレンズはフィルム・カメラ用に設計されているのも思い出し、もしかしてデジタル・カメラ用に生まれ変わったという事か!? と思った次第。
   MTF曲線はレンズの設計段階で追い込むことが出来るものと思っていたが、製品になって以後にいじれるものだろうか? ...という疑問はさておき、今はElmarit-M 28mm F2.8 Asph.が「時々気が向いたら使ってみよう」になってしまっている。

2014-12-06

パン屋さんへ ~ ZELKOWA



   



   



   



   



   



   


2014-11-19

Voigtländer Ultron 21mm F1.8

Reed Creek in Augusta, G.A.

   サバナ・リバーという、ジョージア州とサウス・キャロライナ州との州境いの川がある。 なるほど州境いというだけの川幅。 クルマの後部席の隣で、伯母が「利根川くらいの川幅ではないか」という。 なるほど利根川の中流にかかる橋と比べると同じか、やや広いくらいの川幅だ。

   写真はそのサバナ・リバーから堰を経て分岐するリード・クリークという川。 岸から道路に出るまでには急な坂道で、荷を陸揚げするには不向きに見えるので運河ではなく農業用の水路ではないかと思う。
   本流も、この支流も、周囲の風景といい水量の豊かさといい、この土地にゆったりと流れる時間の芳醇さを思わせる。

   「アメリカ南部」というと、これまではやや殺伐とした印象を持っていたが、ここの風景はまるで逆だった。
   夕景の空の色も豊富で、遠く視界の及ばない林の奥の地平線まで広がる夕焼けを想像させる。 軽く湿気を帯びた空気も心地よく、素朴な人々の表情もまた、ゆったりと流れる川のようなおおらかさを思う。

2014-11-18

Voigtländer Ultron 21mm F1.8

Augusta Canal Locks - on Augusta Canal Trail by Savannah River and Reed Creek - Augusta, G.A.

2014-10-30

CONTAX Carl Zeiss T* Vario-Sonnar F3.5-4.5/28-70mm

Chicago I.L. (2014-09-29)

   シカゴ美術館からミレニアム公園を周り、そろそろ街の中心を離れようかと地下鉄の駅を目指した。 空を見ると雲が張り出している。 朝は8℃まで冷え込む秋には珍しく日中は30℃。 今日のシカゴは夏の空。

2014-10-29

CONTAX Carl Zeiss T* Vario-Sonnar F3.5-4.5/28-70mm

Buildings on S. Michigan and Willis Tower (Ex- Sears Tower: 233 South Wacker Drive) - Chicago I.L.

   I heard it was sold in 1994, and the name "Sears Tower" had changed to "Willis Tower" in July of 2009. A lot of "Sears" were in any towns in 1990. So, it is hard to believe it's changed to the another name.
   Maybe, "Sears Tower" looked smiling or laughing and more funny than "Willis Tower".

2014-10-23

CONTAX Carl Zeiss T* Vario-Sonnar F3.5-4.5/28-70mm


   Monroe & Dearbornの角。 シカゴ cta ブルー・ラインの入り口。
   その昔、おっかなびっくり覗き込むように降りた階段。
   以前は降りて左手に小さな売店があったと記憶しているが、今はCoca-Colaの自販機が置かれていた。 つい数年前までは、まず建物内でしか見なかった飲料の自販機が、こうして「外」に準ずる場所に設置されているのはいささか違和感を覚える。 街の中に自転車が停められているのも同じく。 それだけ治安が良くなったのだろうか。

2014-10-19

CONTAX Carl Zeiss T* Vario-Sonnar F3.5-4.5/28-70mm

Chicago I.L.

   Clinton street in Chicago. Clinton subway station is behind.
   A long time ago, I started to walk this way to Chicago Union Station in fear in the dark. But, the train I should have taken was from an another Station named Ogilvie Transportation Center, so I had to walk a few more blocks in the dark.
   On this trip, this scene in the daylights looked like in the color of faded Kodak prints.

2014-10-15

雑感 〜 「ビデオ」の終焉?


   2014年10月06日、ソニーから「1/2インチ・ビデオ・レコーダを販売終了する」という発表があった。 (以下、ソニーのウェブサイトより)

2014年10月6日
ソニービジネスソリューション株式会社
ソニー製業務用ハーフインチVTRおよびハーフインチカムコーダー販売終了のお知らせ

   平素はソニー製品をご愛用いただきまして誠にありがとうございます。
   現在弊社が販売しております、ソニー製業務用ハーフインチVTRおよびハーフインチカムコーダーの全機種(対象製品は下記をご確認ください)につきまして、2016年3月末を目途として販売終了とさせていただくことになりました。ワークフローの急速なファイルベース化が進んでいる昨今の状況を鑑み、ソニーとしましても今後はよりファイルベース製品の開発・販売に注力していく所存です。長らくソニー製業務用ハーフインチVTRおよびハーフインチカムコーダーをご愛顧いただきまして誠にありがとうございました。
   なお、ソニー製業務用ハーフインチVTRおよびハーフインチカムコーダー向けの補修用部品の提供を含めた保守に関する現行のサービスにつきましては、2023年3月末まで継続する予定です。また、ハーフインチシリーズの業務用ビデオテープは今回の販売終了の対象ではなく、引き続き販売を継続致します。

- - - - - - - - - - 引用ここまで - - - - - - - - - -


   ソニーの「ビデオ」の出発点は、1963年のオープン・リールのビデオ・デッキの発売らしい。 以来、プロ用から家庭用まで、一時はベータとVHSという規格争いの中に市場を拡大し、「ビデオ」・「ビデオ・テープ」・「ビデオ・カセット」はごく身近な存在となったが、気が付くと家庭用「ビデオ」は「ハード・ディスク」への録画であり、業務用カメラも「メモリ」に録るのが普通になっている。
   半世紀以上も当たり前だった「テープに録る」行為を指していた「ビデオ」という感触は、わりと気づかれないまま周囲から消えている。

   元々「ビデオ」は、技術の進歩と共に新たな規格への移り変わりが付いてまわり、なおかつ長期保存が不得意な道具でもあり、この「販売終了」は、ある意味正統進化なのだと思う。 当のソニーにしてみれば「いつ『やめる』って言おうか」だったのではないだろうか。

   あまりこのニュースが目立たないのは、既に世の中がこの「シフト」を十分に予見できていたからだろう。 時代の変わり目が、またひとつやってきた。


以下はソニーのウェブ・サイトにあるHDCAM SRのページの一部。 発表は2003年というから、2016年のデッキの販売終了まで、まずまず長寿命の規格だったと言えそうだ。