2015-09-25
2015-09-24
2015-09-23
2015-09-22
2015-09-21
2015-09-20
2015-09-19
2015-09-18
2015-09-17
2015-09-16
Voigtländer Color-Skopar 21mm F4 P
この日はたぶん、映画「Paris, Texas」を観に行った日。 何気なく立ち寄った公園での1枚。 白い花をつけているのはキミガヨランという不思議な名前の植物で、ひと昔前は、なぜか公共施設の植え込みにこれを目にする機会が多かったように思う。 ヤツデやシュロも同様の印象だが最近は目にすることが減ったようにも感じる。 たぶん何となく - 歳月を遡る深層心理からの1カットなのかも。
「Paris, Texas」は、1984年の公開以来ずっと興味はあったのだが観る機会は無く、あまりにその「ずっと」感が長くなってゆく分、VHSでもDVDでも借りる気も遠ざかっていた。
そうしたある時、劇場で上映されることを知り、東京・高田馬場の映画館「早稲田松竹」へ向かった。
映画は西ドイツ(制作当時)とフランスの共同制作だそうだ。 音楽はライ・クーダー。 ボトルネック奏法で知られるテネシーの... と言いたいところだが、出身はロスアンゼルスのギター奏者。
映画の舞台はアメリカだが、所謂アメリカ映画とはひと味ちがった空気感と後味だった。
近い雰囲気と言えば、あまり趣味ではないが「Rain Man」あたりだろうか。 不思議な空気感の映画で思い出すのは「Bagdad Cafe」や「Fandango」、「In the Valley of Elah(告発のとき)」とか。
ラベル:
Leica,
M8,
Photography,
voigtlander21F4P
2015-09-15
2015-09-12
雑感 〜 ZEISS Milvusの発表
「秋の新商品」的な、
...時期なのだろう。 写真をまとめて多めにアップ・ロードしたいと思っているところにZeissの新製品(2015-09-11発表) の記事が目に入ってしまった。 ...のでアップ。
Zeissについては「Loxiaに新しく広角レンズが加わる」との噂に脳みその90%方を因われていたところにキヤノン・ニコン向け新レンズの発表。 興味はもっぱらMマウントとFEマウントなのであまり触手は動かなかったが、Impress デジカメWatchの記事の見出しが気になった。
それが、「コシナは、カールツァイスと共同開発した...」という言い回し。 レンズのキャラクターとしてより「コシナ色」が強いのか、「コシナが作った」を強調したいのか。 「ZEISSがそう言った」わけではないのでどちらでもよいと言えばそうなのだけど...、と思いながらも軽く違和感。
Batisシリーズ発表時の「NEW PRO ERA」というフレーズに感じた「挑戦」や「意気込み」とは少し異なり、「ごくスタンダードなライン・アップですよ」といった空気を感じる。
収差を追い込み、逆光の光源さえも写し取り、コントラストで瞬間を魅せる、ZEISSらしい完成度を持つ「スタンダード」、な、ラインアップである。
ニコン・キヤノンのボディで当たり前のようにZEISSの世界を体感出来る、これら新設計・または"Classic"シリーズからブラッシュ・アップされた"Milvus"の存在は実に意義深くある。 後にZEISS Milvus 1.4/50のウェブ・サイトへ行ってびっくり。 コンセプトは"More Than a Standard Lens"と。 まさに「標準を超える標準」という堅実さ・精彩さを連想させる語感。
ちなみにグランド・コンセプトは「AMBITION」。 "Milvus"とは、欧州に生息する「トビ」の一種らしい。
以下の画像はflickerのZEISSのページより。
小さなサイズで観る画像ながら、6K対応という解像度が描き出す緻密さはZEISSの「新境地」を思わせる。 「レンズの味」が売りのひとつであるZEISSだが、案外「味 = 収差」だったりもする。 その収差を極限に抑えつつZEISSらしいトーンをしっかり表現するところはまさに技術力。
ZEISSと言えば"Planar"や"Distagon"といったレンズ構成ごとの名称だが、Milvusではこれがデータ・シートにちょこっと表記されている程度であまり前に出てこない。 レンズ構成の表示を見ると、例えば「1.4/50」はDistagonなのだが、Planarっぽさが同居し、加えてDistagon 1.4/35 ZMやUltron 35/1.7 Vintage Lineで用いた手法が顔をのぞかせている風で、コシナのアイディアが多分に盛り込まれているようにも感じるが、これは「35mm判フルサイズ・センサー」という時代的な事情を反映した故のレンズ設計なのだろう。 収差を抑える工夫満載であろうそのレンズ構成から、実は"Milvus"は - ZEISSがいよいよ新たな時代に入ったという象徴的なシリーズなのではないだろうか。
Yashica-CONTAXの頃のCarl Zeissに似た手応えの"Loxia"、新たな挑戦を試みる"Batis"、新時代を拓きはじめた"Milvus"。 そうしたイメージを持った。
特に新設計だという、Milvus 1.4/50mm (Distagon)、1.4/85mm (Planar) の今後の評判が楽しみ。
*ZEISS MilvusとSony A7SIIの話題を、両者同日の発表事項だった事もあり本Blogで同日枠で掲載させて頂いておりましたが、性質が大きく異るため別項とさせて頂きました。(2015年10月17日)
...時期なのだろう。 写真をまとめて多めにアップ・ロードしたいと思っているところにZeissの新製品(2015-09-11発表) の記事が目に入ってしまった。 ...のでアップ。
Zeissについては「Loxiaに新しく広角レンズが加わる」との噂に脳みその90%方を因われていたところにキヤノン・ニコン向け新レンズの発表。 興味はもっぱらMマウントとFEマウントなのであまり触手は動かなかったが、Impress デジカメWatchの記事の見出しが気になった。
それが、「コシナは、カールツァイスと共同開発した...」という言い回し。 レンズのキャラクターとしてより「コシナ色」が強いのか、「コシナが作った」を強調したいのか。 「ZEISSがそう言った」わけではないのでどちらでもよいと言えばそうなのだけど...、と思いながらも軽く違和感。
Batisシリーズ発表時の「NEW PRO ERA」というフレーズに感じた「挑戦」や「意気込み」とは少し異なり、「ごくスタンダードなライン・アップですよ」といった空気を感じる。
収差を追い込み、逆光の光源さえも写し取り、コントラストで瞬間を魅せる、ZEISSらしい完成度を持つ「スタンダード」、な、ラインアップである。
ニコン・キヤノンのボディで当たり前のようにZEISSの世界を体感出来る、これら新設計・または"Classic"シリーズからブラッシュ・アップされた"Milvus"の存在は実に意義深くある。 後にZEISS Milvus 1.4/50のウェブ・サイトへ行ってびっくり。 コンセプトは"More Than a Standard Lens"と。 まさに「標準を超える標準」という堅実さ・精彩さを連想させる語感。
ちなみにグランド・コンセプトは「AMBITION」。 "Milvus"とは、欧州に生息する「トビ」の一種らしい。
Milvus 2.8/21(20万8,000円) Milvus 2/35(12万4,000円)
Milvus 1.4/50(14万8,500円) Milvus 1.4/85(20万5,000円)
Milvus 2/50M(15万1,000円) Milvus 2/100M(21万4,500円)
Milvus 1.4/50(14万8,500円) Milvus 1.4/85(20万5,000円)
Milvus 2/50M(15万1,000円) Milvus 2/100M(21万4,500円)
以下の画像はflickerのZEISSのページより。
小さなサイズで観る画像ながら、6K対応という解像度が描き出す緻密さはZEISSの「新境地」を思わせる。 「レンズの味」が売りのひとつであるZEISSだが、案外「味 = 収差」だったりもする。 その収差を極限に抑えつつZEISSらしいトーンをしっかり表現するところはまさに技術力。
ZEISSと言えば"Planar"や"Distagon"といったレンズ構成ごとの名称だが、Milvusではこれがデータ・シートにちょこっと表記されている程度であまり前に出てこない。 レンズ構成の表示を見ると、例えば「1.4/50」はDistagonなのだが、Planarっぽさが同居し、加えてDistagon 1.4/35 ZMやUltron 35/1.7 Vintage Lineで用いた手法が顔をのぞかせている風で、コシナのアイディアが多分に盛り込まれているようにも感じるが、これは「35mm判フルサイズ・センサー」という時代的な事情を反映した故のレンズ設計なのだろう。 収差を抑える工夫満載であろうそのレンズ構成から、実は"Milvus"は - ZEISSがいよいよ新たな時代に入ったという象徴的なシリーズなのではないだろうか。
Yashica-CONTAXの頃のCarl Zeissに似た手応えの"Loxia"、新たな挑戦を試みる"Batis"、新時代を拓きはじめた"Milvus"。 そうしたイメージを持った。
特に新設計だという、Milvus 1.4/50mm (Distagon)、1.4/85mm (Planar) の今後の評判が楽しみ。
*ZEISS MilvusとSony A7SIIの話題を、両者同日の発表事項だった事もあり本Blogで同日枠で掲載させて頂いておりましたが、性質が大きく異るため別項とさせて頂きました。(2015年10月17日)
ラベル:
Carl Zeiss,
Photography
2015-09-11
雑感 〜 ソニー α7SII 発表
楽しみにしていたソニー α7SIIが海外で発表された。 (2015-09-11)
まずはソニーのウェブ・サイトより:
記事のタイトルは "Sony expands range of compact full-frame mirrorless cameras with the launch of the ultra-sensitive α7S II"、キャッチフレーズは"Out of darkness cometh light" 〜 暗闇の中から光を見出す、あたりの意味だろうか。
・Ultra-high sensitivity up to 409600i with low noise across the whole range
・Wide dynamic range across entire ISO range delivering smooth tonal gradation from dark to bright conditions
・In-camera 5-axis optical image stabilisation for expanded shooting possibilities
・Internal 4K movie recording featuring full pixel readout without pixel binning in full-frame format
・Wide range of professional movie functionality including S-Gamut3.Cine/S-Log3, new Gamma Assist Display, enhanced Zebra Function, Full HD 120fps recording and 4x/5x slow motion recording and full pixel readout without pixel binning in full-frame format
・High-speed AF with enhanced accuracy in wide ranging scenes and advanced shooting functions
そしてImpress デジカメWatchのウェブ・サイトより(抜粋):
2014年6月に発売した「α7S」の後継とみられるモデル。α7Sは、α7シリーズのうち画素数を抑えてダイナミックレンジや高感度画質を高めたモデルで、α7S IIは35mmフルサイズの1,220万画素センサーや最高ISO409600の高感度撮影機能などを継承している。 その上で、α7 IIやα7R IIと同じ5軸手ブレ補正機構を新搭載した。
AFはファストインテリジェントAFで、AFポイントは従来の25点から169点に増えた。動体に対するAF速度は従来比2倍になったという。
EVFは約0.71倍から約0.78倍のOLED(有機EL)になった。
従来は外部レコーダーが必要だった4K動画を本体のみで撮影可能になった。動画は全画素読み出しとしている。120fpsの高速度撮影にも対応した。
強化・追加されたのは: 手ブレ補正、AF速度、4K動画記録、EVFなど、一方で1,200万という画素数はそのまま。
多くの人が期待していたのが画素数のUPだとして、その点では「α7S (Mk I)で十分かな」と感じてしまうのはごく自然な流れ。 もしα7Sとの比較でα7SIIに価値を見出せと言われれば、ペンタプリズム部の形状と質感、より光学ファインダーっぽい視界が期待できそう、且つ目の疲れ具合の緩さも期待出来そうなEVF、新開発に見えるシャッター・ユニット(α7Sの写真機的な音も捨てがたいが、「高耐久性」と「高精度な作り込み」を思わせるα7RIIのシャッター音はすこぶる気に入った - おそらくA7SIIも同様の造り)といったあたり。
手振れ補正の搭載については、まんま「手ぶれ補正」であるほか、これまで「撮影感度をとにかく上げてシャッター速度をかせぐ」撮り方から、「より低感度で撮影し、低ノイズでダイナミックレンジをかせぐ」へのシフトと捉えると、撮影に向ける心持ちが「じっくり」になるという印象。 それは被写体への気持ちの移入 - 例えば "Stop, Look and Listen. ..Spend time looking at things and admiring them. Do not rush. Take your time and stop look and listen..." といった風で、正当進化と受け止めた。 もちろん暗所での撮影チャンス、表現チャンスが広がるのだから、それだけでも「α7S」の正当進化であるのは間違いない。
そして €3,400という価格は、今時点のレート換算で¥464,674となり、はじめの印象は「この値段だと他にも選択肢はありそうだなぁ」と。 動画に強い「α7M」とかを別に作ったほうが良かったような...。 そもそも動画撮るなら、やや高価にはなるがFS5やFS7で良いような...。 本来は要らぬ悩みが頭をかすめ飛ぶ。
米B&H Photoでの価格表示は$2,999で、$1=¥125で換算すると¥374,875。 α7Sが$2,498なので¥312,250。 その差¥62,625となり、これはこれで「なるほど」。 ちなみにα7RIIの発表はボディ価格$3,200で当初の実売は¥426,800前後。
さて一方、東京・中野のフジヤカメラでは、α7Sの、Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS [SEL2470Z]とのセット販売で¥274,800。 これに先ほどの差額をざっくり¥62,625足すと¥337,425。 レンズは約¥110,000。 と考えると、その対比がそのまま成り立つわけではないと思いつつ、それほどベラボーな価格にはならなそうな気配も。
とりあえず国内発表と店頭価格を待ってみてからアレコレ考えることにして。 とりあえずどこかで実機を体感してみたい。
○2015.09-17追記 ---
ブログ「デジカメInfo」にて、α7SII・α7RII向けの14bit RAWと、Loxia 21mmと思われる新レンズの噂が掲載された。 Bit数の増加は表現出来る色の数に直結する。 Loxiaは21mmとの事だが、撮影画像の周辺光量落ちや偏色・滲みをどうZEISSが作り込んだのかに興味津々。 ということで以下に転載。
参照元: http://www.dpreview.com/articles/7665355870/sony-brings-uncompressed-raw-to-a7s-ii-and-a7r-ii
参照元: http://www.sonyalpharumors.com/sr5-new-sony-fe-and-zeiss-fe-lenses-coming-in-1-month-exactly-one-is-the-21mm-loxia/
○2015.09-18追記 ---
フジヤカメラのウェブ・サイトに価格デマシタ --- ¥407,160。 Oh Myyy...。 10月16日発売予定とのこと。
*ZEISS MilvusとSony A7SIIの話題を、両者同日の発表事項だった事もあり本Blogで同日枠で掲載させて頂いておりましたが、性質が大きく異るため別項とさせて頂きました。(2015年10月17日)
まずはソニーのウェブ・サイトより:
記事のタイトルは "Sony expands range of compact full-frame mirrorless cameras with the launch of the ultra-sensitive α7S II"、キャッチフレーズは"Out of darkness cometh light" 〜 暗闇の中から光を見出す、あたりの意味だろうか。
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以下にスペック:・Ultra-high sensitivity up to 409600i with low noise across the whole range
・Wide dynamic range across entire ISO range delivering smooth tonal gradation from dark to bright conditions
・In-camera 5-axis optical image stabilisation for expanded shooting possibilities
・Internal 4K movie recording featuring full pixel readout without pixel binning in full-frame format
・Wide range of professional movie functionality including S-Gamut3.Cine/S-Log3, new Gamma Assist Display, enhanced Zebra Function, Full HD 120fps recording and 4x/5x slow motion recording and full pixel readout without pixel binning in full-frame format
・High-speed AF with enhanced accuracy in wide ranging scenes and advanced shooting functions
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そしてImpress デジカメWatchのウェブ・サイトより(抜粋):
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ソニーは9月11日、ミラーレスカメラ「α7S II」を欧州で発表した。11月に3,400ユーロで発売する。国内での発売は未定。2014年6月に発売した「α7S」の後継とみられるモデル。α7Sは、α7シリーズのうち画素数を抑えてダイナミックレンジや高感度画質を高めたモデルで、α7S IIは35mmフルサイズの1,220万画素センサーや最高ISO409600の高感度撮影機能などを継承している。 その上で、α7 IIやα7R IIと同じ5軸手ブレ補正機構を新搭載した。
AFはファストインテリジェントAFで、AFポイントは従来の25点から169点に増えた。動体に対するAF速度は従来比2倍になったという。
EVFは約0.71倍から約0.78倍のOLED(有機EL)になった。
従来は外部レコーダーが必要だった4K動画を本体のみで撮影可能になった。動画は全画素読み出しとしている。120fpsの高速度撮影にも対応した。
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強化・追加されたのは: 手ブレ補正、AF速度、4K動画記録、EVFなど、一方で1,200万という画素数はそのまま。
多くの人が期待していたのが画素数のUPだとして、その点では「α7S (Mk I)で十分かな」と感じてしまうのはごく自然な流れ。 もしα7Sとの比較でα7SIIに価値を見出せと言われれば、ペンタプリズム部の形状と質感、より光学ファインダーっぽい視界が期待できそう、且つ目の疲れ具合の緩さも期待出来そうなEVF、新開発に見えるシャッター・ユニット(α7Sの写真機的な音も捨てがたいが、「高耐久性」と「高精度な作り込み」を思わせるα7RIIのシャッター音はすこぶる気に入った - おそらくA7SIIも同様の造り)といったあたり。
手振れ補正の搭載については、まんま「手ぶれ補正」であるほか、これまで「撮影感度をとにかく上げてシャッター速度をかせぐ」撮り方から、「より低感度で撮影し、低ノイズでダイナミックレンジをかせぐ」へのシフトと捉えると、撮影に向ける心持ちが「じっくり」になるという印象。 それは被写体への気持ちの移入 - 例えば "Stop, Look and Listen. ..Spend time looking at things and admiring them. Do not rush. Take your time and stop look and listen..." といった風で、正当進化と受け止めた。 もちろん暗所での撮影チャンス、表現チャンスが広がるのだから、それだけでも「α7S」の正当進化であるのは間違いない。
そして €3,400という価格は、今時点のレート換算で¥464,674となり、はじめの印象は「この値段だと他にも選択肢はありそうだなぁ」と。 動画に強い「α7M」とかを別に作ったほうが良かったような...。 そもそも動画撮るなら、やや高価にはなるがFS5やFS7で良いような...。 本来は要らぬ悩みが頭をかすめ飛ぶ。
米B&H Photoでの価格表示は$2,999で、$1=¥125で換算すると¥374,875。 α7Sが$2,498なので¥312,250。 その差¥62,625となり、これはこれで「なるほど」。 ちなみにα7RIIの発表はボディ価格$3,200で当初の実売は¥426,800前後。
さて一方、東京・中野のフジヤカメラでは、α7Sの、Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS [SEL2470Z]とのセット販売で¥274,800。 これに先ほどの差額をざっくり¥62,625足すと¥337,425。 レンズは約¥110,000。 と考えると、その対比がそのまま成り立つわけではないと思いつつ、それほどベラボーな価格にはならなそうな気配も。
とりあえず国内発表と店頭価格を待ってみてからアレコレ考えることにして。 とりあえずどこかで実機を体感してみたい。
○2015.09-17追記 ---
ブログ「デジカメInfo」にて、α7SII・α7RII向けの14bit RAWと、Loxia 21mmと思われる新レンズの噂が掲載された。 Bit数の増加は表現出来る色の数に直結する。 Loxiaは21mmとの事だが、撮影画像の周辺光量落ちや偏色・滲みをどうZEISSが作り込んだのかに興味津々。 ということで以下に転載。
参照元: http://www.dpreview.com/articles/7665355870/sony-brings-uncompressed-raw-to-a7s-ii-and-a7r-ii
参照元: http://www.sonyalpharumors.com/sr5-new-sony-fe-and-zeiss-fe-lenses-coming-in-1-month-exactly-one-is-the-21mm-loxia/
○2015.09-18追記 ---
フジヤカメラのウェブ・サイトに価格デマシタ --- ¥407,160。 Oh Myyy...。 10月16日発売予定とのこと。
*ZEISS MilvusとSony A7SIIの話題を、両者同日の発表事項だった事もあり本Blogで同日枠で掲載させて頂いておりましたが、性質が大きく異るため別項とさせて頂きました。(2015年10月17日)
ラベル:
Carl Zeiss,
Photography,
Sony
2015-08-16
2015-08-15
2015-08-13
2015-08-12
Voigtländer Super Wide Heliar 15mm F4.5 Aspherical III
「もう60年くらい経ってるのよ。 もう直し直し使ってるけどねー。 そこの天ぷら屋さんもやめちゃったし。 古いばっかりでねー。」と、「闊達」・「女将さん」といった言葉の似合う、ここに住まわれているのだろう方のことば。 長い年月を経た「愛着」が柔かくその場をくるむように感ぜられたひとときだった。
はじめてここを訪れたのは2002年頃だっただろうか。 体調を崩し、なんとか長時間の外出ができるようになってリハビリのつもりで、以前から気になっていた東京モノレールの天王洲アイルという駅を目指した日のこと。
夏の暑い日で、川辺でお昼を食べて歩き出した。 街でもあれば写真を撮ってみようと、海側ではなくとりあえず内陸をめざした。 これと言った目的のない外出ではあったが、歩くうち遠く目線をやっても特に目標物はなく、手元には地図もなく、体力も心許なく、さてこの先どうしたもンかと少々不安になってきた。
そこに向こうからやってきたのがイギリス人風の、黒っぽい服装で短かめのブロンド・青目でやや小柄な白人男性。 訊いてみた。
「すみません、ここからいちばん近い駅はどこですか?」
「あー、たちあいがワでしョぅ?」- と、アメリア英語訛りっぽい日本語で返ってきた。
「わたしはこの場所は初めてなのでわからないんです」
「あぁ。そーしたらぁ、ケーキューの立会川ね。 この道をマっすぐ行って、信号がぁ... 4、5つ目の信号を右に曲ガって、100mくらい先を左に行くとスぐに駅デすよ」
「はい。わかりました。 行ってみます。 ありがとうございます」
「いえいえ、どぉいたしましテ」
と、お互い軽く会釈をして別れ、駅を目指したのだった。
まるで中学校の英語の教科書を和訳したような会話が面白く、その後しばらくニヤニヤが止まらずに歩いた。
そして「右に」折れる手前にあったのがこの建物。 まだ天ぷら屋さんもやっていたし、女将さんのお店は寿司屋だったのではないだろうか。 今は全てのお店は閉まってしまい想像でしかないものの、最初に訪れて以来、競馬場への通り道にあるこの一角の食堂・料理屋・一杯呑み屋と、長い月日に交わされたであろう立寄り客とお店の人との笑い混じりの会話や賑わう様子を時々思い浮かべてはホッとすような、そうした場所になっている。
ラベル:
Leica,
M8,
Photography,
voigtlander15F4.5iii
2015-08-10
Voigtländer Super Wide Heliar 15mm F4.5 Aspherical III
「不思議な性格のレンズだなぁ」というのが今のところの印象。
Ultron 21mmのようにコントラストで描き分ける画というよりは、光と影で描き分ける画という印象がある。 え? それって両方とも「コントラスト」では? という話になりそうなのだけど...、Ultron 21mmは、ハイキーに振れば素直にハイキーに、ローキーに振るとグッと明暗差が際立って黒く締まったシャドーには実には豊かな階調もあり、影で光を描いてゆくような面白さがある。 3号くらいのバライタ紙で焼いているのに近い感触を思う。 Super Wide Heliar 15mm F4.5 Asphelical VM IIIは、中間調に豊かに階調が乗り、光を捉えてゆくことで緩やかに暗部へ向いつつ影をうまく引き立てる面白さを思う。 デジタル・カメラでの使用を意識したとのことで後玉からセンサー面への光の入射角が考慮されたと言われる。 まさにデジタル・カメラの受像センサーに、画面全域で均一に階調豊富な光が降り注いでいる様子が思い浮かぶ。
このSuper Wide Heliar 15mm F4.5 Asphelical VM IIIは、Ver. IIから構成するレンズ数も多くなり筐体も大きくなり価格も上昇した。 発表されてから、これらがどのような変化に結びつくのかが非常に気になっていたのだが、「新たな設計の甲斐あって」と諸々に納得。
かつてのジャジャ馬感、Ultra Wide Heliar 12mmでは周辺の色被りは全く気にならないとの声を聞く一方で、S.W.H. 15mm Ver. IIは画像周辺の色被りの話を随分聞いた。 結論としては - Ver. IIIもシアン被りは出る。 しかし、Leica M8の話だが6 bit codeを認識させれば、殆どの条件下で全く気にならないレベルまで色被りは無くなる。
M8は、6 bit codeによってTri-Elmarとしてこのレンズを認識し、「16mmか、18mmか、21mmか?」 とのダイアログが電源ONで現れる。 16mmを選択しても、18mmを選択しても、両者の補正の差異は大差ない。 Ver. IIでは18mmをうっかり選んでしまうと補正が強すぎ、シアン被りはギットリ気味の赤-マゼンダに変わってしまったが、そうした極端に感じられる場面に遭遇することがなくなり、思う性質は「極めて素直」。
M8での設定は、レンズ検出: ON、UV/IRフィルター: ONにしている。
道端で目にした草の葉は、わりとまんま表現されたと思う。 シャープネスも心地よく、色味も中庸、葉と夕陽の関係はよく馴染んで見える。
ラベル:
Leica,
M8,
Photography,
voigtlander15F4.5iii
2015-08-09
2015-08-08
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