2013-02-02
DX Nikkor 18-200mm F3.5-5.6G ED VRII w/ Nikon D300
酒瓶を持った狸の置物、あれが信楽焼きだと知ったのはつい数日前のことだ。
戦後の作品だとの事で、「なぜか時代劇に出てくるんですよねぇ」と社長さん。 大きな物も小さなものも製作に適しているのが信楽のひとつの特徴なのだそうだ。
馴染みのある茶色や、金属的な発色、赤があり、素焼きのような明るい茶色や黄土色。 一言で信楽と言うが、その姿の多彩さには目を奪われる。
おじゃました滋賀県甲賀市の大小屋 (おおごや)さんの店頭にずらっと並んだ狸・狸・タヌキである。
食事処 兼 お土産屋 - 棚にはタヌキや器が並ぶ、レンガ造りの洒落た建物。 何でもそれらのレンガやタイルは特に保温性に配慮し、実験棟で研究を重ねて開発した大小屋オリジナルとの事。 夏涼しく冬暖かく、タヌキも快適にちがいない。
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2013-01-31
2013-01-30
Voigtländer Nokton Classic 40mm F1.4 M.C.
この地で、確か3度目を数える展示会へ足を運んだ。
帰り道は夕日に照らされて、周辺の街並みは毎年様々な表情を見せる。 気がつけばカメラを構える人たちがたくさん。
そして、なんだか気になる観覧車。
休憩しようと会場を出たら、陽光の傾き具合も色具合もいい感じ。
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voigtlander40F1.4
2013-01-29
2013-01-17
2012-12-26
Voigtländer Color-Skopar 35mm F2.5 Classic
Voigtländer Color-Skopar 35mm F2.5、このレンズの面白いところは何と言ってもこうした不思議な空間描写。
M8でいくつかのレンズを試し、初めに手にしたレンズというひいき目もあるのかもしれないが、このColor-Skopar 35mmがわりにしっくりと馴染む。
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2012-12-22
2012-12-15
浅草の地下街で
浅草の地下街のいちばん奥から「カタカタカタカタ」音がする。 小さな看板と、入口を開け放った部屋の奥には男性が一人。
どうやらミシンを操り革製品の製作中で、リズミカルに手足を動かす背中からは、勢いよく熱気が湧き上がるよう。
「福ちゃん」でやきそば食べて、またいつか行ってみよう。
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M8
2012-12-12
雑感 〜 Pentax Q10
あるウェブ・サイトを開いたら「chappie」がいた。 つい先日アップロードした画像がまさにそれで、脳としては実に新鮮な出会。
Pentaxの小さな一眼レフ。 オリジナルはフィルム全盛期に発売され、ポケット・カメラ用の"110"(ワン・テン)というサイズのフィルムを装填する一眼レフ「auto 110」だろう。
そう言えばずっと前に、同社への要望に「デジタル版で "auto 110"の再来に期待」と書いたことがある。同じように考えた人は多かったのだろう。 気がつけば、この小さな「Q シリーズ」も二代目になって価格もこなれ、手のひらサイズの小さなボディに似合う「商品」になってきたと感じる。
1/2.3"という小さなイメージ・センサーがために購入という対象にはなり難かったのだが、コンパクト・カメラとしてよくよく見れば、意外と十分だなと思えてきた。
メインのカメラが、当然ながら最も手にするカメラになる。 それでカバーできない画角と機動力に小さめのミラーレス一眼がちょうどよいと思う。 が、Olympusが画質も大きさも良いと思うものの価格が高め、ならばSony NEX-F3あたりならセンサーも大きいし手頃だろうと思うが、NEX-6ならファインダーが付くという欲も出て、結局は割高な選択になり話が変わってくる。 なら「プライベートで使うんだ、Canon EOS Kissと割り切って手持ちのSigmaを付ければコスト的にも性能的にも見合うじゃないか」となる。 ただそれなりの重さが気分としてしっくり来ない。 「撮影!」と気合いの入るところはそれ以上の装備でもよいくらいだが、普段カバンに入れておくならずっと小さくてよい。 と、この二代目Pentax Q シリーズが急に気になりウェブ・サイトを訪問してみた次第。
2012-12-07
Apple iPhone 4S
スーパーの端っこにある花屋にて。
バラというと、アブラムシやうどん粉病や黒カビに弱くて育てにくいという印象がある。 身の回りで元気に咲いているバラは、1970年頃によく見た赤い大輪のものではなく、蔓性で元気に伸びて、小さめの花をたくさん付けるモッコウバラなどが多い。 何でも、アメリカで産出される種は、寒さ暑さにも、病気や害虫にもわりと強いという。
興味があるのは小振りな花をつけるオレンジ色のバラと、ややグレーがかった薄紫のバラ。 もう植える場所が無いのだが、どこが産地か気になるところ。
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2012-12-05
Voigtländer Color-Skopar 35mm F2.5 P II
デザインチーム"groovisons"による展示。 "groovisions Lesson 2012" (2012.7.21-9.9) という、POLA MUSEUM ANNEXでの展示。 ここでは肩に力がはいらず展示と向き合える気がする。
概要には: 「1994年にgroovisionsが産み出した人型のグラフィックデザイン/システムである「chappie」。 誕生以来不変であったchappieの造形=フォルムが初めてリニューアル、本展でお披露目となりました。」とあった。
"groovisions"、知らなかったがこの顔は見覚えがある! おんなじ表情にいろいろな"ジャケット"を充てることで、これほどに表情豊かに見えるものかと新鮮な展示だった。
面白いと思ったのは、この館内で写真を撮るコーナーがあったこと。 撮られるのは来館者で、その全身写真から「chappie」風なその人のイラストを起こして名刺を作ってくれるそうだ。100枚が後日配送されてくるというのだが、イラスト化された自分が100枚も送られてくるというのは、なんだか妙な緊張と期待感にくすぐられる。 料金は¥50,000とのことだった。
美術館というと「額」に入った絵や写真という印象なのだが、「chappie」は目玉クリップで吊るされていた。 以前、現像したフィルムを乾燥するために、洗濯バサミで針金ハンガーにフィルムをぶら下げ、重りに目玉クリップを使ったのを思い出した。
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2012-12-03
Leica Elmarit-M 28mm F2.8 Aspherical
こうした機器というと、レコード・プレーヤーとオープンリール・デッキ、そしてスピーカーが何と言っても反応のツボである。
ElectroVoice EVF-1152D、展示会で思わず写真を撮ってしまったのだが、スピーカーは旧来のこの形が最も惹かれる。 ちなみにスペックはと言えば:
・再生周波数: 40~21kHz (2way)、出力音圧レベル: 101dB、許容入力(連続): 600W、(ピーク): 2,400W
・クロスオーバーFreq.: 1,300Hz、8 Ohm、低音ユニット: DVX3151A (15")
ということでデータを見ていると、固めで押し出す感じの低音が楽しめそう。 家庭用ではないけれど...。
ElectroVoiceは、"S60"という比較的小型のスピーカーを使った事がある。P.A.用という雰囲気の音ではあったがジャズ・ボーカルの中域の柔らかさや、ジャズなど小編成のセッションでの音場、またテクノハウス系を痩せさせずに前に出してくるあたりなど、安価なクラスながら造りは本気であることを思わせた。
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2012-12-02
Leica Elmarit-M 28mm F2.8 Aspherical
東京は多摩地区のとある街。 はじめてこの地を訪れたのは、もう20年ほど前のこと。
当時の駅前のバス・ロータリーや、ひと時代前のデザインといったデパートの建物は、随分と姿を消していた。 前に撮った写真を見ると、行き交う人々の表情には「土地の色」が色濃く見て取れるのだが、最近はそれがだいぶ薄れて見える。
さてこの街、新しくなろうとしているのだろうが、"地"の彩りを希薄にしてどのような方向を見いだすだろうか。
たしかどこかに、この酒屋さんが営業していた頃の写真があるはずだ。 この中華料理屋さんもずっと変わらぬ佇まい。
青梅線の延びる地域は、いま急速に変化を試みている。 街の使い勝手はよくなり、建物は似たような建材をまとってピカピカ。 これも"今"の街の風景だ、だからこれはこれで写真に収めようと思う。 ただ少し、ひとりごとのように「多摩遺産」と呼んでいる風景たちが消えてゆくのは、何とも名残惜しい。
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2012-12-01
Cosina Carl Zeiss Biogon T* F2.8/28mm
f=28mmという、小さな花のカットには不似合いなレンズではあるが、このレンズには「50cmまで寄れる」という特徴がありこれが様々な場面でなかなか便利。
距離計は連動範囲外になるので目測での撮影になるが、まぁまぁ納得というくらいにはピントが来てくれる。
この白い花のタンポポは「関東タンポポ」と呼ばれるらしいが関東圏でもあまり見たことがない。 じつは関東の、とあるどこかで群生していたりするんだろうか。
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2012-11-29
Cosina Carl Zeiss Biogon T* F2.8/28mm
弱い日差しをうけるやや古びた壁。 無意識ながらこうした色調を「東京の風景」のひとつと感じていたようだ。 こうした、世帯ごとの生活を尺度とする風景を街並みに見ることも、また随分と少なくなったように思う。
コシナ製ビオゴンのなかでもこのBiogon 2.8/28mmは遠近感や抜けが柔らかく感じられるが、その醸す懐古感は独特。これも... "レトロ・フォーカス"とは言わないのかな...。
ちなみに"レトロ・フォーカス"タイプのレンズとは、結像する位置(フィルム面)を後方(レトロ)にしているという意味で、レンズ構成として見るとレンズ群が全体的に前寄りに配置されるという状態になる。 1950年にアンジェニューによって市販されたのが初めとのこと。 Carl Zeissでは"Distagon"がこの構成に該当するようで、この銘は、レンズの後玉とフィルム面の間にミラー・ボックスという一定の空間を必要とする一眼レフ・カメラ用に多く用いられている。
以前、ヤシカ製のCarl Zeiss Distagon F2.8/25mmを使っていたが、画面周辺に向かって強まる程よい広角系の歪みも心地よく、ヌケ・色調・画面の奥行きともに描かれる空気感は秀逸で、その記憶を辿りつつ、いつかDistagonを手にBiogonとの特質比べをしてみたいと思う近頃である。
参照: Wiki Pedia
ラベル:
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場所:
新宿
2012-11-28
Voigtländer Color-Skopar 35mm F2.5 P II
美術館の開館時間にはやや早く着き、近くを散策。
東照宮は始めて足を踏み入れたのだが、本殿は残念ながら改装中でお目にかかれず。観光案内が流れるスピーカーの声に気になる「おばけ灯篭」という単語。訊けば鳥居を出たところに7mの高さの灯篭があるというので歩をとるが、ぱっと見では視界に入らず、よく見ると林をかぶるように「おばけ灯篭」の姿が。
気になる「東照宮売店」だが、なかなかお店に入ろうという時間帯で遭遇できない。
ラベル:
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2012-11-26
Voigtländer Color-Skopar 21mm F4 P
気になる - 銅板の装飾を施した建物。はじめてこの手の装飾を見たのは確か高円寺。 いまでもあるだろうか。 いつかなくなるのだろうと思いつつ、神田や上野などで時々目にすると、なんだかほっとする。
日中「よく見える」環境での銅板の、乾いたマットな緑色もよいのだが、この日は早朝の上野にいて、澄んだ冬の空気を通った朝日が斜めに当たり、この、銅の濃く黒ずんだ錆を際立たせた独特の重厚感という違った一面に目がいった。
躯体が元気な限り、こうした風景を楽しませてもらいたいと願う。
ラベル:
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2012-11-11
2012-09-13
雑感 ~ 映画フィルム生産終了
東京新聞では2012年9月13日付、"WebDICE"では10日 9:29(PDT)での発表。
富士フィルムが映画フィルムの生産を終了というニュースである。
フィルムが表現する質感は、デジタル全盛の現在でも、あらゆるCMで使われ映画に多用されるように、その役割は大きいと思っていた。 つい3ヶ月前に「フィルムに迫る質感です」と、あるカメラのデモを見せてもらい、確かに感嘆はした。
ここ数十年の時間の流れから客観的に見れば、「フィルム」は今は当たり前の存在に見えるが、実は「フィルム」にとって戦争や商業を通して急速に発展した20世紀は、ごく特殊な期間だったとも思う時がある。
それは、フィルムがプロの現場で信頼を得たように、この先はデジタルが、単に媒体選択の問題ではなくいよいよ時代そのものになろうという、逆らい難い時流に迫られているという感覚を呼ぶ。
フィルムにおける、光を化学反応で定着させるこの手法は実に情報量が豊かで、低温下であればその保存性も、現在世にあるあらゆる媒体よりも高いと言える。 その根拠の1つは、この半世紀ほど、物によっては約1世紀という期間での実績にあるわけだが、その世界がひとつの終止符を打ってきたわけだ。
以下の東京新聞の記事にあるように、「国の文化政策」として、この分野の保護というのはあってもよいと感じる。
こうなると一方、デジタル・アーカイヴという分野が、きちんと実用レベルと胸を張って言えなければいけない時期を迎えている。
映像が淘汰で消えてゆくのは歴史の変遷だが、意図せずいつのまにか消えていた - では、マズい事も多々あろう。
映像保存用のフィルムは生産を続けるとの事。 ただしこれは、デジタル上映非対応の映画館のために取った措置という話もあり、その継続性は数年の見通しという見方もあながち遠くないというところだろうか。 とりあえずの立ち位置である「保存用」だとして、今後も市場の原理には逆らえないという状況も出て来ようが、なんとかこの分野には頑張ってもらいたい。
画像: 富士フィルム ウェブサイトより
以下の記事: 東京新聞より
富士フイルム 映画フィルム生産終了
2012年9月13日 朝刊
富士フイルムは12日、映画用フィルムの生産を終了することを明らかにした。国内で唯一生産していたが、来年春ごろをめどに終える。映画業界ではデジタル化が急速に進んでおり、採算が取れなくなったという。映画用フィルムには、主にカメラでの撮影用と映画館での上映用の二種類があるが、両方の生産から撤退する。
映画業界では、映像の編集や加工、配給のしやすさなどからデジタルカメラでの撮影が広がり、フィルム需要が急減している。原材料価格の高止まりもあり、富士フイルムが七月に値上げを発表したところ、十分な需要が確保できなくなったという。富士フイルムは1934年の創業時から約80年間、映画用フィルムを生産してきた。ただ今後も、映画の長期保存向けに専用フィルムの生産は続けていくという。
海外では、米イーストマン・コダックや欧州のアグフアなどが映画用フィルムを生産しているという。
◆文化失われる
フィルムとデジタルの両方で映画を撮影した経験のある大林宣彦監督の話 残念というより悔しい。フィルムは「行間を読む」といったしみじみとした味わいの作品を生んできた。映画は科学文明が生んだ芸術なので、技術の進歩に伴う社会情勢の変化として、経済効率の悪いフィルムがなくなる事情は分かるが、映画文化にとっては大きな損失だ。フィルムとデジタルそれぞれに良さがあり、選択肢があることが豊かな文化だ。文化が失われる象徴的な出来事であり、企業も犠牲者だ。国の文化政策に関わる問題ではないか。
以下の記事: WebDICEより
EXCLUSIVE: Fuji has given us some detailed information about its plans following our exclusive report Friday that it will stop manufacturing motion picture film.
The company, which handles about 20% of studio business, says that “due to the significant demand decrease resulting from digitalization in the industry,” Fujifilm plans to discontinue “some items” in its motion picture film products. Fuji says the discontinuation date has not been determined.
Products to be eliminated include Color Positive Film, Color Negative Film, B&W Positive/Negative Film, Intermediate Film, Sound Recording Film, and High Contrast Panchromatic Film. But the company says it isn’t closing the entire motion picture department. It will continue to provide archive film stock (ETERNA-RDS, which won the Academy Scientific Engineering Award in 2012), lenses for shooting cameras and screening devices, media for data storage, digital data archive services and its on-set color management system (Image Processing System IS-100). Film “is considered the best solution for archival preservation,” which is why it will continue to make the ETERNA-RDS stock, Fuji says.
富士フィルムが映画フィルムの生産を終了というニュースである。
フィルムが表現する質感は、デジタル全盛の現在でも、あらゆるCMで使われ映画に多用されるように、その役割は大きいと思っていた。 つい3ヶ月前に「フィルムに迫る質感です」と、あるカメラのデモを見せてもらい、確かに感嘆はした。
ここ数十年の時間の流れから客観的に見れば、「フィルム」は今は当たり前の存在に見えるが、実は「フィルム」にとって戦争や商業を通して急速に発展した20世紀は、ごく特殊な期間だったとも思う時がある。
それは、フィルムがプロの現場で信頼を得たように、この先はデジタルが、単に媒体選択の問題ではなくいよいよ時代そのものになろうという、逆らい難い時流に迫られているという感覚を呼ぶ。
フィルムにおける、光を化学反応で定着させるこの手法は実に情報量が豊かで、低温下であればその保存性も、現在世にあるあらゆる媒体よりも高いと言える。 その根拠の1つは、この半世紀ほど、物によっては約1世紀という期間での実績にあるわけだが、その世界がひとつの終止符を打ってきたわけだ。
以下の東京新聞の記事にあるように、「国の文化政策」として、この分野の保護というのはあってもよいと感じる。
こうなると一方、デジタル・アーカイヴという分野が、きちんと実用レベルと胸を張って言えなければいけない時期を迎えている。
映像が淘汰で消えてゆくのは歴史の変遷だが、意図せずいつのまにか消えていた - では、マズい事も多々あろう。
映像保存用のフィルムは生産を続けるとの事。 ただしこれは、デジタル上映非対応の映画館のために取った措置という話もあり、その継続性は数年の見通しという見方もあながち遠くないというところだろうか。 とりあえずの立ち位置である「保存用」だとして、今後も市場の原理には逆らえないという状況も出て来ようが、なんとかこの分野には頑張ってもらいたい。
画像: 富士フィルム ウェブサイトより
以下の記事: 東京新聞より
富士フイルム 映画フィルム生産終了
2012年9月13日 朝刊
富士フイルムは12日、映画用フィルムの生産を終了することを明らかにした。国内で唯一生産していたが、来年春ごろをめどに終える。映画業界ではデジタル化が急速に進んでおり、採算が取れなくなったという。映画用フィルムには、主にカメラでの撮影用と映画館での上映用の二種類があるが、両方の生産から撤退する。
映画業界では、映像の編集や加工、配給のしやすさなどからデジタルカメラでの撮影が広がり、フィルム需要が急減している。原材料価格の高止まりもあり、富士フイルムが七月に値上げを発表したところ、十分な需要が確保できなくなったという。富士フイルムは1934年の創業時から約80年間、映画用フィルムを生産してきた。ただ今後も、映画の長期保存向けに専用フィルムの生産は続けていくという。
海外では、米イーストマン・コダックや欧州のアグフアなどが映画用フィルムを生産しているという。
◆文化失われる
フィルムとデジタルの両方で映画を撮影した経験のある大林宣彦監督の話 残念というより悔しい。フィルムは「行間を読む」といったしみじみとした味わいの作品を生んできた。映画は科学文明が生んだ芸術なので、技術の進歩に伴う社会情勢の変化として、経済効率の悪いフィルムがなくなる事情は分かるが、映画文化にとっては大きな損失だ。フィルムとデジタルそれぞれに良さがあり、選択肢があることが豊かな文化だ。文化が失われる象徴的な出来事であり、企業も犠牲者だ。国の文化政策に関わる問題ではないか。
以下の記事: WebDICEより
EXCLUSIVE: Fuji has given us some detailed information about its plans following our exclusive report Friday that it will stop manufacturing motion picture film.
The company, which handles about 20% of studio business, says that “due to the significant demand decrease resulting from digitalization in the industry,” Fujifilm plans to discontinue “some items” in its motion picture film products. Fuji says the discontinuation date has not been determined.
Products to be eliminated include Color Positive Film, Color Negative Film, B&W Positive/Negative Film, Intermediate Film, Sound Recording Film, and High Contrast Panchromatic Film. But the company says it isn’t closing the entire motion picture department. It will continue to provide archive film stock (ETERNA-RDS, which won the Academy Scientific Engineering Award in 2012), lenses for shooting cameras and screening devices, media for data storage, digital data archive services and its on-set color management system (Image Processing System IS-100). Film “is considered the best solution for archival preservation,” which is why it will continue to make the ETERNA-RDS stock, Fuji says.
2012-09-10
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