このごろは、カメラ内部でカラーエフェクトなどがわりと手軽に自在にできる。メーカーもそれなりに手のこんだ技を投入しているのだから、「単なるモードのひとつ」だなんて甘く見ていられない気がしてくる。
「かわいい」「おしゃれ」「カッコイイ」そんな評価を盛り込めなければ、そうしたエフェクトはある意味失敗なのだろうと感じるのだが、それなりにどのメーカーも市場に受け入れられているように見える。
こうしたエフェクトによって、使い手の発想がどれだけ自由かという、そうした選択肢がどんどん大きくなっている気がしてくる。それを活かす脳ミソのやわらかさがそのまま写真に出てくる気がして、発想力の乏しいコチラとしてはそれなりにコワイ存在ではある。
マイクロ・フォー・サーズ機の出現は、そうした効果の幅も、携行性も、画質をも、誰にも手軽なものとして門扉を開いた。
持ち歩く撮影道具として、メインに一眼レフやレンジ・ファインダーといったトラッドな流れのカメラが1台、そして小さくて高画質な遊びカメラが1台。 シンプルながらなんとも贅沢に感じてしまう。
つい先日までは、「何を買おうか?」という自問に、日本の2大メーカーとまで言われた2社の「一眼レフ」が頭にあったのだが、いまはオリンパスのE-P3と、ソニーのNEX-5とNEX-C3といった「ミラーなし一眼」の姿が頭上をブンブンと飛びまわっている。
オリンパスをスポンサーとした写真家のジョン・アイザック(John Isaac)氏のウェブ・サイトには、たくさんのオリンパスで撮った写真が掲載されている。発色も遠景のレンズのボケ味も、ふた昔前の同社のカメラからすると驚くほど素直さを感じる。
ソニーはソニーで、これは憶測だが、買収されたミノルタの技術者が、それこそ水を得た魚のごとくにわりと自由な発想でカメラ本体もレンズも開発できているのではないかと感じる。ミノルタと言えばかつてライカとの共同開発という経験もあるわけだが、個人的には、その技術を投入してソニー風カール・ツァイスの数々を是非NEXシリーズ向けにも用意してほしい。
参考:http://support.d-imaging.sony.co.jp/www/dslr/accy/list/accy_body_lenz_nex5.html NEX用レンズの互換表
* ソニーのウェブサイトより - レンズ開発の予定
こうした選択肢がどこまで進化するかというのが、なんとも楽しみ。
参考:http://www.johnisaac.com/
参考:http://fotopus.com/prophotos/jp/gallery/photographer/john-isaac/list/
参考:http://www.facebook.com/getolympus (facebookに登録しないと観れないかもしれませんが...)