2014-07-09

CONTAX Carl Zeiss T* Planar F1.4/50mm

Kodak Technical Pan (TP2415)
   シカゴの市街地を少し離れたところに位置するダーメンという駅。 ホームでの待合所にて。

   シカゴは人懐こい街というイメージがある。 以前道に迷った時に、地下鉄の車内で居合わせた人が「ここで乗り換えるんだ」とわざわざ下車して案内してくれたのがこの駅で、真夏の夕方、ミシガン湖を渡ってきた風なのか、涼しい微風とこの木製の駅舎の佇まいに安堵した。 その後も道に迷い続けること約5時間 - たくさんの人に助けられた。

   撮影はおそらくテクニカル・パン。 現像液は本来Technidolを用いて適切なコントラストを作り出すが、見るとずいぶんとコントラストの高い仕上がりで粒子も粗く、Microdol-Xを1+3あたりに希釈して使用した感がある。
   Technical Panは、元々はマイクロ・フィルムのようなコピー・フィルムなのだろうが、専用の現像液との組み合わせで一般撮影にも対応し、1980年代のKodakのパンフレットには「35mm版で4x5(シノゴ)に匹敵する解像度」と謳われていた。 いつもならPlus-XかTri-Xを選ぶところだが、TPの選択とは、この旅への気合いを感じる。 ...あれ、でも残念。 ちょうど目のところに映り込みが。