2012-03-06

Voigtländer Nokton Classic 40mm F1.4 M.C.


   久々にF1.4という明るいレンズを手にし、特にボケ味が気になり何枚かを撮影。


   ボケは少々うるさい印象。 ただ、ボケは渦を巻く事もなく、このクラスとしてはまま素直ではないかと感じる。 このボケの雰囲気は1970年あたりの標準レンズに似ているようにも思え、いわゆる「オールド・レンズ」の年代という意味での"Classic"、というほどClassicでもないように思う。


   F1.4で日陰の小枝。 独特の滲みが見られ、ピントの芯では像はしっかりしているものの、このハロはもうちょっと抑えてほしいと感じた。 反面、ポートレート撮影ではこの性質が生きる場面もありそう。


   F1.4か2.0あたり。パキっと陽の当たった枝は実にクッキリとシャープ。 クッキリと言ってもエッジがキリキリするでもなく、わずかに柔らかな風合いをあわせ持つ。
   ファインダーの枠は50mmが現れる。 M8では35mmの枠がちょうど良く思えたのでメーカーに問い合わせてみたが、残念ながらこのレンズには35mmの枠を表示させるマウント部品そのものが無いとのこと。

   どこか不思議な描写のレンズ。
   これと対のように興味を持ったのは、近似の焦点距離と明るさを備え、ボケ味が定評の"T*"を冠する同コシナ製のCarl Zeiss C-Sonnar T* 1.5/50。 どんな性格なのだろう。
   かつて、...二十数年前の高校生の頃の恩師が、「"Sonnar"という名は、開発当初、太陽のように明るいレンズという比喩で命名されたんだ」と仰っていた。 
   が、以前に使っていた Yashica/CONTAX製 Sonnar F2.8/135mmの印象では"Sonnar"感をいまいち味わえなかった記憶もあり、いま妙に気になっているキーワード... どんな風なのだろう、COSINA製 C-Sonnar 50mm。