2026-08-17

Lumix G99II + Panasonic Leica DG Vario-Elmarit 12-60mm F2.8-4.0 Asph.

   ほとんど衝動買いだったLumix G99II。 cp+で見向きもせず量販店で試し撃ちするでもなく、フジヤカメラのウェブ・サイトで程度のよさそうな中古品を購入。 程度のよさそうなと言ってもどれもランクも見た目も良い状態で、値段が2種類あるのはおそらく付属品の欠損状況によるもの。 そう思ったのは、最も安価なものを選んだところ充電器や取説がなかったため。 それらを後から買ったら高い方の値段とほぼ同じになった。

   とりあえず撮り始めはデフォルトに近い設定のまま、シャッターはメカ・シャッターを使用。 どんな音だろう? これ次第では写欲をそがれてしまうので重要事項。 他にSony a7SIIを所有しているのだけど異様に大きな金属音的な響きで、40年くらい前のワインダー付きの一眼レフに負ける気のしなそうな主張具合。 最近発売されたa7 Vの静かで上品さまで感じてしまいそうなシャッター音がどうにも羨ましい。 なのでa7SIIは普段は電子シャッターばかりで撮っている。 そうしたギャップもあるのかもしれないが、G99IIのシャッター音は至極控えめで、しかししっかりと「シャッター切ってます」という風でどんどん撮り進みたくなる感触に好感。

   色味は素直でクリアな印象。 明るさ、色合い・色温度を少し触るくらいで見た目に近い色には寄せられる。 上位機種に比べたら奥行き感やらしっとり感などと呼ばれる部分は劣るのかもしれないのだけど、とりあえずはイメージした画に近いものが撮れるので特に困った点もなく。 むしろa7シリーズよりも立体感は良好にも見える。
   フォーカスは1点でしか合わせた事がないのでAF性能云々を言える程ではないのだけど、使い勝手としては良い方だと感じる。 AFロックも使いやすい。 昨年まで使っていたLeica SL2-Sではそのあたりの使い勝手で不足感があったので、ここにストレスが無いのはありがたい。 こんど機を見てライブ・ハウスへ行って演奏中に動き回るヴォーカルさんをトラッキングで追いかけてみようと思っているところ。

   10年ほど前にマイクロ・フォーサーズ機を使ったときには、レンズのせいもあったのか、解像感が得られず、色味もどこかクセがあるような感じがして数ヶ月で手放してしまった。 Lumix G99IIは、ローパス・フィルターが無いとのこと。 モアレは出る事があるだろうけど、これは無い方が画像が鮮鋭と言われてるし、購入から後になって知ってちょっとラッキー。 つい数ヶ月前には、ローパス・フィルターが無いという理由でPentax K-5IIsを買おうとしていたので、この興味はG99IIで解決ということにした。 とは言え一眼レフ機を1台は持っていたいという処は一応変わらず。

   Lumix G99IIのネガな部分はというと --- まず電源スイッチがパチンパチンと音が軽くてオモチャっぽいところ。 電源Onは操作の第一歩なので、これが安っぽいのは気になった。 ここは案外どのメーカーもあまり気にしていない感があるけれど...。 次にバリ・アングル液晶画面。 写真機としてはチルトが使いやすいと思っているのでこれはちょっと。 バリ・アングルでもチルトでも「慣れてしまえば」なのだけど、カメラ本体から横にハミ出すと物理的にジャマなことがあるので。 それと電池の残量表示で、「もうないよ」表示になってから実際に電源が落ちるまでが短く、もうちょっと粘ってる感があるくらいに電池交換までの心の準備期間がほしいところ。 ただ電池の持ち自体はかなり良いと思う。 あとは、ペンタ部の不思議な山なりの線かな。 あ、それと「Lumix」のロゴだけど --- これは言ってもナ。 というかメーカーに敬意を表して「言うべきではない部分」みたいな...。
   という辺りで、画質に関しては概ね良いと思う。 色味で気になるのはシアンの濃度が高いと思う時があること。 青空を濃くしようと思って青の明度を落とすとシアンが濃く出てきて、結果、青ではなく水色っぽい空になってしまいがち。 シアンの濃度を落とせば青に少し寄せ易くはなる。 あとはごく僅か緑が誇張されて感じることがある。 よくLumixは人肌がきれい出ると言われるけれど、G99IIを使った印象ではマゼンタとか赤とか黄色がヘンに前にグイっと出てくる感じはなく、むしろLeicaとの協業の影響なのかちょっとしたスパイス的な黄色の使い方は程よい感じがする。 人肌に相当する辺りの色味は黄色と赤で味付けしているように見える。

   さてマイクロ・フォーサーズ機なわけだけど、街撮りの普段使いでは解像感など特に気になることは無い。 弱い光で撮った蘭の花の花弁のトーンなどをフルサイズ機と比べると、何となく、何となくフルサイズ機の方が諧調が豊かだと感じることはある。 言い方は良くないがマイクロ・フォーサーズ機では細部を端折ってしまう印象を持っている --- のだけど、G99IIに関してはその感はない。 フィルムで35mmとブローニーとで使途が違うように、フルサイズとマイクロ・フォーサーズとでは多少なりと違いがあって当然だろうと思う。 ただそれはごく僅差なのだという。 Youtubeのコンテンツで「カメラ部TV」の「小さなセンサーのカメラははダメダメなのか」で詳しく解説されていて、それを観る限りでは想像や印象よりも数値化された差異はホントに小さい。

   カメラとあまり関係ない話になるけれど... 一応はカメラ・写真つながりか? --- 横浜は本牧にあるU.S.ミリタリー・グッズのお店「マツザキ商店」でロバート・キャパと思しきフィギュアを見つけた。

2026-08-15

Lumix G99II + Panasonic Leica DG Vario-Elmarit 12-60mm F2.8-4.0 Asph.

   Lumixのカメラを使ってみて面白いと思ったのが各種エフェクト。 特に白黒での諧調の出かたは、写真好きの開発者によるものと想像するところ。 手軽に暗室作業のような効果を得られる手軽さは積極的に使ってみたい。

   Sony(フルサイズ)機にもエフェクト機能があったけれどあまり使ったことがない。 一応は搭載されているけれど、そこにあまり遊び心はないような印象で、どちらかというと色味のプロファイル充てのようなところは、動画的なカラー・グレーディングに近い存在なのかもと思う。

   エフェクトで面白さを感じたカメラは、このLumix G99IIの他、Olympus E-M1。 次いでCanon Eos Kiss。 ...と言うかこの手の、エフェクト関連にも力を入れているカメラはこれくらいしか使ったことがない。
   Lumixのモノクロの面白さは前述の通りで、他、Olympusは「レトロ」だったか、Photoshop等でどう触っても表現できない不思議な世界観を創出してくれた。 EOS Kissは言うほど色々できなかったと思ったが、エフェクトのかけ方にある種「正統」さのようなものを思い時々利用していた。 ただ、これら各種エフェクトはJPEGで保存しなければならず、どうしてもJPEGで表現できる色の深度ではなんだか物足りなさを思うこともある。(RAWに反映されるものがあるとしたら色味調整などが現像ソフトに渡すパラメーターに現れるくらい?) フィルムでの撮影で、狙い通りの露出で撮影できる技術や経験値と同じく、JPEG保存前提の場合には「やや暗く撮っておいて後で暗部を持ち上げて整えて」とかではなく、その場面の主題に露出を合わせた完成品を撮影時に作る技が大事なように思う。 もちろん段階露出は有効だと思うが、場面を見て瞬時に主題とその適正露出を、尚且つ場面全体の明暗差を鑑みての適正露出を導き出せるのが理想。 その昔、お師匠さん等はフィルムの種類とフィルム感度と絞りとシャッター速度の組み合わせで都度の「適正」を指先が覚えているかのように操作するのだけど、自身はこの辺りの修練がかなり不足していると感じるこの頃。

   G99IIのエフェクトで「L.モノクローム・ダイナミック」などが面白く、そのコントラストや粒状ノイズの量などを調節できる。 2号紙くらい、2.5号紙くらい、3号紙くらい、3.5号紙くらい、Tri-XのE.I. 1600くらい、3200くらい等々、設定(MENU)でそうした表記があるわけではないけれど、イメージとして凡そそういう感じの操作ができる。 もちろん他の種類のエフェクトでもやはり調整幅が設けられている。

   なぜか、このエフェクトを通しての撮影が面白く感じることが多い。 モノクロームを選択るとファインダー像も白黒になり、ファインダーを覗いている段階で既にエフェクトのかかった非日常な世界なわけで、たぶんこれが脳ミソにエフェクトを掛けてしまいアドレナリンが出るのだろう。 PhotoshopでRAWを開くとごく普通のカラー画像なので急に夢から覚めたような感覚にはなるけれど。 もちろんJPEGからの微調整で画を作る場合もあるが、RAWからの方がシャドーやハイライトがより粘りそうだと思えば、敢えてRAWからエフェクトの掛かった状態に似た画を作ることも。

   エフェクトのためだけではないと思うのだけど、なぜか無性にG99IIを持ち出したくなることがある。 画的にSony a7SIIになくてLumix G99IIにあるものって何だろう? いま手元にあるこの2台の特徴、後日あらためて考えてみようと思う。

   Lumix G99IIのいちばんの優位性は軽さだろうか。 単焦点レンズを付けた時の軽いこと。 ズームでもそれほど重いわけではなく、例えばG99IIと12-60mmの組み合わせでは35mm判相当で24-120mmとなり、これが一眼レフでは約1.7kg、ミラーレスでは約1.3kg、G99IIでは約850gとだいぶ軽い。 機動力と言うより軽快さという方が合っているように思う。 画質的に他のマイクロ・フォーサズ機に劣るとも思えないし、機能的にも物足りない感じもないし、ふと、なぜか安価なのが不思議。

2026-08-14

Lumix G99II + Panasonic Leica DG Vario-Elmarit 12-60mm F2.8-4.0 Asph.

   以前ここを撮ったのは約10年前。 夕方に獅子舞の始まる前の様子を少し。 カメラはOlympus E-M1で、E-M1はそれから程なくして手放してしまった。 Olympusはその昔、Olympus Pen EE-3を使っていたところから気になるメーカーで、いつかどれかOlympusのカメラを購入しようと思っている。 狙っているのはOlympus Pen-F IIで、2026年夏時点では噂はあるものの実際に登場するかは未知数。

   Olympus Pen-F IIを購入しようと、とあるカメラ・レンズを売却した分をプールしていたのだけど、この7月、Pen-F IIと合わせて購入しようと思っていたPanasonicのレンズで幾つか生産終了のアナウンスがあった。 そのうちの1つがPanasonic-Leica DG Vario-Elmarit 12-60mm F2.8-4.0 Asph. Power O.I.S.で、マイクロ・フォーサズを使うなら常用レンズとして軸足にしようと思っていた型だった。 迷ったのは、レンズだけ先に買う? でもレンズを買って結局ボディを買わないとなったらどうする? Olympusの現行ボディの中に触手の反応するものはないし? 取り急ぎPanasonicのG100Dを買うとか? と少し悶々としたが、状況は生産終了で、すでにMapCameraでは品切れの状態だったりと迷っている暇はなく、在庫しているお店を見つけて買ってしまった。

   さてボディはどうする? と、フジヤカメラのウェブ・サイトでPanasonic Lumix G100Dを検索。 そうしているうちに近い価格のLumix G99IIが目に入った。 実はPen-F IIだけだと個人的なスナップ撮影は良いが、もし頼まれて撮影なんていう場合には一眼レフ的な形をしていてやや大きめなボディがあってもいいなと思っていたところで、G99IIはそこそこ大きく見えなくもなく多少ガッツリなカメラにも見え、かといって大きすぎずサブ機的な位置づけとしては程よくて価格も低く、今のニーズにピッタリはまった。

   普段使いではSony a7SIIがあるので特に困っていなかったのだけど、この1台だけずっと使っているのでボタンの一部で接触不良が疑われる時があり、修理のことを考えるともう1台ほしいと思っていたところだった。 合わせてE-mountのレンズのライン・アップに少し寂しさを思っていて、高価なレンズははそれなりの高性能ぶりでそれは良いとして、ただどれも大きくて、もう少し手軽なサイズでと思うとなんかあまりしっくり来るものを見い出せなかった。 最近常用しているのはSigmaのズーム・レンズなのだけど、画質は好みながらコンパクトさを求めすぎてか周辺光量がグッと落ちるのが使いづらく気になっていたところ。 特に何か気になるでもなく「普通」に使えるレンズが欲しく、Sony以外のメーカーも視野に入れボディを含めて「次」を検討していたところ。 でも特にコレというのもなく、ならば今必要なのはとりあえずサブ機かとなったのが流れの1つ。

   気になっていたOlympusに気が向くのだけど、OM-3が面白いかなと思ったりもしたけれどどうも購入とまではならず。 Olympus機に最も期待しているのは手ブレ補正で、その強力さがためにOlympusの選択肢はなかなか強固。 手ブレ補正はそれ程ではないが、LumixもGX7 mk IIIの後継が出れば街撮りの普段使いに丁度よさそうなので検討範囲に入ると考えていたが、その「後継機」は噂は僅かにあるようだけど実際に発売される感じがせず。 そして、サブ機とは言えマイクロ・フォーサーズって物足りなくないか? と思ったりもしたのだけど、どのレンズも「普通」に写りそうだし、「小型軽量」の恩恵は大きそうだしと、結局、現行Olympus機にはちょうど良く感じるものがなくて消去法的にLumixに気が向いた次第。

   使ってみて、レンズは解像度がもう一声ほしいと、ちょっと思った。 ボディも色の深みがちょっとだけ物足りないかとも思った。 たぶんレンズに起因するのだけど、もう少し線が細い解像感が欲しいなとも思った。 でも、総じての軽快感、画のクリア感、十分な解像度、発色の偏りの少ない感、レンズ12-60の金属感とデザイン感、どことなくちょっとだけLeicaっぽいシックな画作りなどなど、なんだかんだと思ったりもするけれどいい感じなンぢゃないかと。