2014-04-25

Leica-T Released



ライカTシステム
直観的な操作性、忘れられない一台

「カメラづくりの道へと踏み出した100年前から、ライカのデザイン、機能、操作性のコンセプトの根底にあったのは、カメラを使う喜び、写真を撮る喜び、最高の描写を実現する喜びなど、大きな喜びを人びとに味わってもらいたいという想いでした。Tシステムでも、基本コンセプトの策定から製品化に至るまで、ライカの思想に忠実でした。その結果、由緒ある伝統を尊重しながらもそのスタイルをさらに進化させた、同クラス最高のカメラシステムを実現しました。独特なデザインのカメラと同クラス随一のレンズは、手作業で仕上げています。それらはライカにしかできない究極の完成度に達しており、細部へのこだわりとひたむきな情熱が感じられます。」
~ ライカ社 T-Systemウェブサイトより

ライカ "T-System" ウェブサイト
その他 諸情報はImpress Watchより


   ドイツ時間で2014年 4月24日に発表されたという「ライカT」。 発売は 5月26日で、価格は23万7,600円(税込)。 受像素子はAPS-Cサイズ(23.6×15.7mm)で1,630万画素CMOS。 RAWはDNG形式。 大きさは134×69×33mm、重量384g。


   背面液晶画面のみを利用する撮影というのもなんだか心許ない。 やはりビュー・ファインダーが欲しいところ。 GPS内蔵のEVF -「ライカ ビゾフレックス」と、M-Systemを思わせる名称のファインダーがあり、価格は7万3,440円(税込) 。その他ストロボも新たに発売されるようだ。


   気になるレンズは、最初に2本を発売。
   Summicron-T 23mm/F2.0 Asph. (35mm判換算: 35mm) 24万3,000円
   Vario-Elmar-T 18-56mm/F3.5-5.6 Asph. (35mm判換算: 27〜84mm) 21万600円

   9月には以下の2本が追加される模様。
   Super-Vario-Elmar-T 11-23mm/F3.5-4.5 Asph. (35mm判換算: 17〜35mm)
   Vario-Elmar-T 55-135mm/F3.5-5.6 Asph. (35mm判換算: 83〜203mm)



   さて、ざっと計算してみると、Leica-T本体にビュー・ファインダーとレンズ1本で約50万円というところ。
   なんかこぅ、やっぱり簡単には手が出ない価格だなぁ。 この外観とコンパクトさは非常に魅力なのだが、他社の製品も含めて相対/総体的に見た感想は、「価格と仕様と拡張性 - 自分の中で位置づけができないところにあるカメラ。」
   位置づけと言うと、ライカ社のウェブサイトにある"Leica-T"の、これは開発テーマか何かだろうか -「直観的な操作性、忘れられない一台」には、いまいちキャッチ力を感じず、また、続く長い文章の結びは「--- 細部へのこだわりとひたむきな情熱が感じられます。」であり、「感じられます」にはどこか受け身というか、他人事のような響きを感じ、ライカ社にとっても現状では「売りにくい」材料なのだろうな、と、思ってみた。

   発売になればあちこちでPanasonicのmicro 4/3機 - Lumixシリーズの"LEICA"レンズとの比較、Leica-Mシステムとの比較などの記事が出てくるのだろう。 まずはその辺りが楽しみ。


   * 追記 (2014-04-30)
   先だって米国のニューヨークに店舗を構えるB&H Photoから送られてきたカタログに、Tマウント・レンズ用のマウント変換アダプタがあった。 載っていたのは以下のボディー向け。
   -> Canon EOS, Nikon F, Sony NEX (type E?), Pentax K, Micro 4/3. Sony Alfa (type A?)

   レンズの価格を考えると、どちらかというとMマウントのレンズを揃えたくなるが、もし、Tマウントのレンズの焦点距離が、その表記に近い画角で、例えばSony NEXなどで使えるならそれはそれで面白いのかもしれない。