Voigtländer Color-Skopar 21mm F4 P
Voigtländerの持つ独特の雰囲気は、時に思いがけないほど生々しい描写に結びつく。
このColor-Skopar 21mmも同じくその系譜上にあり、加えて、21mmにしては浅目の被写界深度も表現できる。 M8では35mm判換算で28mmのレンズに相当するのだが、なぜか25mmあたりを使用しているような、数値以上の広々とした感触がある。
ファインダーは覗いて見える範囲以上の広さで写るので、別途で勘かファインダーが必要になる。 また、M8には広角レンズ使用時に四隅の色がシアンに傾く現象もあり扱いにはひと手間かかるのだが、レンズの素描はと言えば、何より「清清しい広い絵」という性格が心地よい。