ほんの5分・10分さわった限りでの印象だけど、思っていたより使いやすいレンズだった。 何より20mmスタートというのがありがたい。 ピントの合ったところにシャープさの不足はなく、歪みなどもカメラ側で補正しているのだろう気にならなかった。 上の画像はカメラが出力したJPEGに手を加えている。 色味に少し違和感を感じたけれど、それは厚いガラス越しだからだろう。 レンズ操作の印象は「快活」といったところ。 ただ、テレ端60mmというのは短いと感じる。 近く20-70mmあたりが世に出てくるのを期待しつつも、「20mmスタート」という諸々高いハードルを越えて商品化されたであろうこのレンズ、街歩きの普段使い用として十分に「ほしい1本」。
レンズ正面を覗き込むと、「SIGMA製」を思わせる風貌だった。 最近のSIGMAの画は以前より少しドライ傾向に思えるのだけど、この20-60mmはその感覚にやや合致。 SIGMAもPanasonicもLeica銘のレンズを製造しているようで、特に近年はどちらが製造しても似た傾向になるのかもしれない。 実はそれ「Pana製なんです」--- というのもあり得るけれど...。 いずれにしても製品としては心地よい造りだと思った。
ちょっと残念だったのは、お借りしたボディ DC-S5のAFがうまく動作しなかったこと。 レンズを交換してくれた後は動き出したけれど(レンズが原因?)、それでもしばしばAFが動作しなくなり不安定で、メーカーの方も「何が原因かわからない」 ということだった。 というわけで「S5」のAFの手応えはいまひとつ。 ボディはエラーを返すでもなく「サクサク」動き続けていたので、AFが不安定がため結果にガッカリする頻度は多そうだと不安を思った。 色味や明暗には気になるところはなかった。 ほか、「ボタン類の感触と操作感はいまひとつ」や「センサー・クリーニングは超音波だとよかった」等々を耳にするが、...確かにそうかも。 「S1の下位機」という位置づけがため? いっそ「ストリート・フォト・モデル」とか謳って新基軸を切り開くのもアリだったのかも。 「DC-S5II」が登場したらまた視に行こう。
LUMIX GINZA TOKYOは、2021年 3月14日でCLOSE。 替わって青山に移転し、LUMIX BASE TOKYOとして2021年 5月30日OPEN。