2017-05-14

雑感 〜 ソニー α9

   2017年4月19日(米国 現地時間)、ソニー「α9」が発表された。 出荷開始は、B&Hのウェブサイトによると同年の5月25日。価格は$4,500ほど。


   ・秒20コマの連続撮影 ・秒60回のAF、AE解析 ・ブラック・アウトなし
   ・静音、無振動シャッター ・最高速 1/32,000秒シャッター ・693点AF ・4Kビデオ撮影
   ・2,400万画素

   どうやら注力したのは動体撮影性能。
   今後の商品ラインアップとして想像していたのは、α9がα7シリーズの諸々を凌駕して、フラッグ・シップ機α9と、スタンダード機α7(S/Rではない) の2段構えだったが、どうやらそうでもない様子。 現状の各機への感想と、ついでに個人的に今後期待する機能(カッコ内)を並べてみると ---

   α9 - 上位機としての洗練された画づくり。 高速・動体撮影に向く
   α7 - α ひと桁機のスタンダード。 価格的にも「標準機」
     (今後の期待: 裏面照射センサー化によるオールド・レンズの色被りの改善)
   α7S - 高感度・広ダイナミック・レンジ、高感度・広ダイナミック・レンジ4Kビデオ撮影
     (今後の期待: 面照射センサー化による高画素化と高感度でのノイズ、オールド・レンズでの色被りの改善)
   α7R - 高画素機
     (今後の期待: もう一歩の高感度化と画の立体感の向上)

   と、特徴は様々で、各シリーズは併売の予感。 そして各機、まだまだ向上の課題や余地はあるように見える。
   αひと桁シリーズは、開発の方向性として「出揃った」感があり、これから微調整で更に特徴を活かせるように作り込まれてゆくといった印象だろうか。

   こうなると楽しみなのはレンスの出揃い方。 ZEISSのライン・アップを見ると、BatisとLoxiaシリーズの単焦点が広角から中望遠まで揃ってきている今で、「そろそろズームの登場では?」との噂もちらほら。
   ならばいよいよ、ソニー製Carl Zeissで採用されているVario-Tessarではなく、伝統(?)のVario-Sonnarの登場かと期待が膨らむ。 より厳密な基準で設計・検査されて世に出てくるだろうそれらは、きっと、カメラ側の補正ナシでも歪み少なく、抜けも色乗りもボケもスッキリしっかりホンワり。 値は張るだろうが楽しそう。
   そして、やっぱりこれはLoxiaか、ヤシカ-京セラ時代のコンタックスの系譜を思わせる体制のもとに誕生してほしいと感じる。 FEマウントのレンズ、まだまだこの先の振幅は期待できそう。