2011-09-29

ジャズ喫茶 ベイシー

   「ジャズ喫茶 マサコ」の閉店を知ってから、「ジャズ喫茶」や「ジャズ・バー」といった言葉が、なんだか頭にひっかかる。
   「ブルー・ノート・トーキョー」、「ジェシー・ジェイムズ」... 2~3 思い浮かんだ中に「ジャズ喫茶 ベイシー」があった。

   たしか岩手にあるジャズ喫茶だ。
   ジャズ喫茶ベイシー公認ホームページ」を開くと、「ゴールデン・ウィークより営業再開致しました」と書かれていて、なんだかほっとした。
   そしてウェブ・サイトを進むと、ベイシーでのライブ録音盤の販売ページがあった。

http://www5f.biglobe.ne.jp/~toronto/basie.htm
http://www.liveatbasie.jp/

   興味を引いたのは「アナログ録音」であること。
   ジャズの録音はアナログが似合うと思う。 思い込みかもしれないが、CDで聴くジャズよりも、LP盤で聴くジャズの方が「場」が伝わってくるように思うからだ。
   昨今、なかなかアナログ・レコードで音楽を聴くというのは... 億劫に感じることがある。 写真でも、フィルムの方がデジタル撮影よりもはるかに情報量が多いと分かっていても、「フィルムの作法」を始めるには腰が重い。
   しかしながら、「アナログ」に必要な「作法」を踏み、実際に撮影の段、LP盤に針を落とす段というのは、実に心地よい集中力を伴う。

   「レコーディング」という入口で多くが決まる。 音の「情報量」、「質」、そして「気合い」や「想い」が、演奏をいきいきと聴かせてくれるのだと思う。
   ベイシーのライブ録音 - 現時点のウェブ・サイトでは、ハンク・ジョーンズとのセッション盤が紹介されているが、オープン・リールを用いての録音だそうだ。 デジタル録音は、音をそのままに記録できるが、オープン・リールのようなアナログ機器はそこまでがセッションの一部といった趣がある。 まさに、その「場」に「居る」のがそうした機材で、その後はデジタルでマスタリングされるにしても、この「入口」で息を吹き込まれた音色は、生き続けると感じる。
   「こだわりを楽しむ」、「場を楽しむ」 - かな。 いい世界だと思う。

   何年か前に「ジャズ喫茶 ベイシーの選択」という本を買った。 なかなか読む機会なく今に至るが、無性に読みたくなってきた。

画像: 各ウェブサイトより

   「2~3 思い浮かんだ」もの:

http://www.jazz-sawano.com/ 澤野工房

   澤野工房ウェブ・サイトより --- 『ここは大阪、新世界。私共は通天閣のお膝元のこの地から、数多くのジャズ作品を世に送り出している小さなジャズ・レーベルです。「自分が聴きたい作品をリリースする」という言葉をモットーに、ヨーロッパを始めアメリカ、日本のモダン・ジャズの中から優れた音源のみを厳選し、皆様にお届けするべく日々奔走しています』

http://www.jj-smile.com/ ジェシー・ジェイムス 福生店
http://homepage2.nifty.com/jessejames-tachikawa/ ジェシー・ジェイムス 立川店